東京クリッピングprivate2

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常夏byロロ@池袋シアターグリーン

仕事の後、フェスティバル・トーキョーの公募作品、ロロという劇団の「常夏」という作品を見に行きました。
F/Tのパンフレットを見ていて、脚本・演出の三浦直之さんが1987年宮城県生まれというところが気になったので。


以下、ネタバレ。


冒頭からゆかたの女の子が富谷町成田という、仕事でちょくちょく出かけている地名を読み上げてぐっと引き込まれました。
作っている人たちも実際若いんだろうけど、リフレインの多用で9人の登場人物のディスコミュニケーションへの葛藤が若々しく描かれています。
色んなポップカルチャーからの引用があるのだけれど、元ネタがわからないものも多数。
家に帰ってから、ゆかたの女の子は「20世紀ノスタルジア」の広末涼子だったのかとやっと気づきました。

演出的には舞台に置かれたバスタブに本当に水を入れて、役者さんたちがジャブジャブつかったり水をはね飛ばしたりするのが意表をつかれて面白かったです。脚立や自転車もでてきてバナナ学園を連想したり。

80年代の小劇団ブームの頃の雰囲気があり、ノスタルジックな青春描写にキュンとさせられる、大変面白い作品でした。


外に出ると、マチネーで全公演を終えたバナナ学園の劇場から大量のゴミ袋が搬出されているところでした。