東京クリッピングprivate2

昔のブログ。はてなダイアリーから移行。Twitterからの連携のみでの更新。

板橋/京橋

土曜日、朝から板橋区立美術館へ。「江戸民間画工の逆襲」という展覧会。幕府御用絵師の狩野派に対する、江戸民間画壇の絵師たちの作品を収蔵品から展示。無料です! いつもながら面白いタイトルもついていて興味深く見ることができました。お座敷コーナーもあり。
写真撮影OKなのはいいけれど、ここぞとばかり撮りまくる人のシャッター音が響くのは興ざめだなあ。

一旦家に戻って家事を済ませてから銀座の床屋へ。久しぶりに髪を切ってすっきり。伊東屋で買い物。
それから北上して京橋のブリヂストン美術館へ。この週末まで開催の「なぜ、これが傑作なの?」というタイトルの展示。実は収蔵品展なのだけどキャッチーなタイトルをつけるところがうまいですね。お客さんもいっぱいいました。70歳くらいのご老人が一生懸命にメモをとっていたりして、自分もこういう向学心を持ち続けたい、余裕のある老後を送りたい、などと思ったりして。

ところで、板橋で展示してあったような江戸時代の絵や浮世絵を見ると、そのキャプション(?)がいつも読めずに歯がゆいような情けないような、日本人なのについ200年前の文章が読めないなんて、と思っていたのですが、17日日曜日の日経新聞文化欄に面白いエッセイがありました。
文化功労者にも選ばれた中野三敏先生という方、不勉強で全然知らなかったのですが、「和本リテラシー」が今の日本人にほとんどなく、江戸時代の書物の1%しか活字化されていない現状で、文化遺産がゴミ同然に放置されていることを勿体ないと嘆かれています。
まったく同感で、「一般社会人向けの自習用のテキスト」もあるようなので勉強したいとも思いますが、今は仕事が優先なので・・・と言い訳してみたりして。