東京クリッピングprivate2

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3月、1年がたって

今年の3月11日を過ごすにあたって、何か意味のあるイベントに参加したいと思っていました。
フィギュアスケートの「心を織りなす氷上の世界〜Reborn Garden」というアイスショー新横浜スケートセンター)を見に行きたかったけれどチケットがとれず、シンディ・ローパーの来日公演(渋谷オーチャードホール)も躊躇しているうちに売り切れ、どうしようかと思っていたら、映画館でそのライブの生中継があるということがわかったのでチケットを購入いたしました。

新宿バルト9。13階の7番スクリーンは80席の小さなハコ。40歳以上の客が多かったですが、若い人もチラホラ。
思った以上にきれいな映像で音も良く、色々なアングルでステージが映され、ライブ会場でいるのとはまた違う楽しみ方ができました。
拍手や手拍子をどうするかが微妙でしたが、シンディのメッセージが伝わる良い企画だったと思います。

バックはスリーピースにキーボード2人、それとブルースハープ。シンディは最後まで黒のスーツで衣装替えもなく、シンプルかつ真摯に歌を聴かせるステージ。デビュー当時比較されたマドンナとはまったく違う方向でのパフォーマンスです。日本を思う姿勢に目頭があつくなりました。

それにしても、東京はすっかり震災前に戻ったようで、今も被災で苦しんでいる人が大勢いることが、まったく実感できず、本当にこんな生活をしていていいのかと、ふと自問したりします。
東北にゆかりのある自分であるのに、若干の寄付金を出した以外、何もしていないことに後ろめたさを感じたり。

今は、この東京生活がいつ終わるかもしれないというあせりのようなものを感じ、せっせと美術館に行ったり芝居を見に行ったりラジオを聴いたりしていますが、逆に写真を撮ったりCDを買ったりという保存できるものへの執着がなくなりました。
目が悪くなってきたことや、記憶力が衰えてきていることに恐怖を覚えながら、もうあんな災害がないことを願っております。